Das Pastoras

Das Pastoras

ダス・パストラス


1956年、フリオ・マルティネス・ペレスは、スペインはガリシア地方のサンタ・ウクシア・デ・リヴェイラに生まれる。
1981年、カタルーニャ語で書かれたファンジン『ゼロZero』が創刊され、フリオ・マルティネス・ペレスも創刊者に名を連ねる。それ以降、ダス・パストラスというペンネームを使用。
1983年雑誌『エル・ヴィボーラEl Víbora』(ラ・クプーラ社)の"未来特集号"でプロデビュー。解剖学的に正確なデッサンと美しい水彩が評価され、その後も『1984年1984』、『コミックス・インターナショナルComix Internacional』といった雑誌で短編作品を発表。
1985年に『84番地帯 Zona 84』のために描かれたヒロイック・ファンタジー作品「戦士たちGuerreros」では、作・画ともに担当している。子供向けの週刊誌『マス・マデラ!Más Madera !』に『パズルPuzzle』(ハビエル・ロカ作)を描く一方で、雑誌『シモックCimoc』(ノルマ社)のさまざまな特別号に協力。
90年代には『エル・ヴィボーラ』、『スプラッターSplatter』、『エル・フエヴェスEl Jueves』など、さまざまな雑誌で活躍。『エル・フエヴェス』に掲載された短編がまとめられ、初の単行本『ダス・パストラスDas Pastoras』も刊行された。
1998年、『ダス・パストラスのユーモアEl Humor de Das Pastoras』刊行。『エル・フエヴェス』と日刊紙『エル・ムンドEl Mundo』の日曜版付録に掲載された短編や1コマ作品を集めた作品である。ナンセンスとシュルレアリスムの中間に位置する奔放なユーモアが自由に展開されている。
2002年には、カルロス・ポルテラの原作で、『異端者たちLes Hérésiarques』をユマノイドから刊行。ファンタジー的な冒険譚に神話の息吹を吹き込んだ作品である。
2007年には、『異端者たち』の第2巻制作と並行して、『メタ・バロンの一族』の続編『カスタカ』を開始。原作は言わずと知れたアレハンドロ・ホドロフスキー。ダス・パストラスはこの作品で、類稀な才能と超絶技巧を惜しみなく披露している。

2010年にはマーヴェル・コミックのヨーロッパでの展開を引き受けるパニーニ・コミックスから『ウルヴァリン』シリーズの第199号『決死のカーブVirage mortel』を出版した。

Bibliographie