1961年6月23日、旧ユーゴスラビアのスボティツァ生まれ。幼少時から絵を描くことを好み、ノヴィ・サド美術学院で絵画を学ぶ。バンド・デシネやコミックでは、まずディズニー作品(カール・バークスやフロイド・ゴットフレッドソン)に影響を受け、ついで、イギリスのコミック作家フランク・ハンプソンの『ダン・デア』を始めとするSF、そしてメビウスに影響を受ける。さらに、冒険映画や50~60年代のアメリカのテレビ・ドラマにも熱中した。1979年、学生新聞に処女作を発表。1982年にはメビウスの影響を強く受けたスタイルで、ベルナール・パナソニックというSFのヒーローを創作する。これはどちらかというと、パロディの色合いが強いものだった。1986年、彼の仕事を評価したメビウスは、『アンカル』の第5巻と第6巻のカラーリングを彼に一任する。したがって、1988年から始まる『アンカル』のスピンオフ作品『ビフォア・アンカル』(ホドロフスキー作)が、ジャニエトフの手によって描かれたのは、ある意味必然だった。1997年には、『アンカル』ワールドを舞台にした全8巻の新シリーズ『テクノプリースト』が始まるが、ここで彼は再びホドロフスキーとタッグを組むことになる。ここでは、初期に明らかだったメビウスの影響も薄れ、個性的なスタイルがうち立てられている。なお、この作品の大胆なカラーリングを担当しているのはフレッド・ベルトランである。