ジョルジュ・ベス
1947年、フランス生まれ。1970年、ベスは23歳でスカンジナビアを放浪し、その地で、名をなした。ありとあらゆるテクニックに通じた彼は、さまざまな作家の代役をこなし、いわば「傭兵」として活躍。特に『マッド』のスカンジナビア版に作品を寄せた。
1977年から1987年にかけて、ベスは、ベンガル地方のジャングルの奥地で悪と戦う仮面の男ファントマの物語を描いている。
1987年、パリに戻った彼は、アレハンドロ・ホドロフスキーと出会い、『白いラマLe Lama blanc』を描くことになる。チベットの聖僧の精神を受け継いだ西洋人の男の子の物語である。
同年、ホドロフスキーとベスは、『ミッキー・ジャーナルJournal de Mickey』誌に『魔法の双子Les Jumeaux magiques』という子供向けの作品を発表している。
1990年には『アニバル・ファイブAnibal 5』を、1994年には『フアン・ソロ』を発表。『フアン・ソロ』は1995年、アングレーム国際漫画フェスティバルで最優秀脚本賞を受賞した。