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『ファイナル・アンカル』発売記念―ラドロン・インタビューVol.1

2015年6月28日日曜日

1.『アンカル』とはどのように出会ったのでしょう? 読者としてホドロフスキー&メビウスの『アンカル』を知っていたのですか?

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L:『アンカル』を知ったのは大昔ですよ。もう25年くらい前になるかな。当時学生で、友人の一人が『アンカル』の第1巻『闇のアンカル』を見せてくれたんです。衝撃でした。正直何が起きたのかよくわかりませんでしたが、まるで私の精神の扉を開く鍵が現れたようでした。コミック作家になろうと心に決めましたよ。しばらくして、スペイン語版の『メタル・ユルラン』を購読するようになり、『アンカル』の他のエピソードを通信販売で注文することができました。こうして『アンカル』のキャラクターたちが私の生活の一部になり始めたのです。

2.アレハンドロ・ホドロフスキーとはどうやって知り合ったのですか? どういう経緯で、ジョン・ディフールの冒険の続きを描くことになったのでしょう?

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3.伝説的なSF作品『アンカル』の終章『ファイナル・アンカル』を描くことが決まったときのお気持ちは?L:アレハンドロとは3回違う形で出会っています。最初の出会いは彼自身が文章も絵も担当した『パニックの寓話Fábulas Pánicas』という本でした。当時、私はまだ子供でした。アレハンドロの写真が表紙になっていて、いくつもある物語の中に彼が登場するのです。これが彼との最初の出会いでした。
2回目の出会いはずっと後で、1997年、サンディエゴのコミコンにおいてでした。私は、デイヴ・テイラーとスターウォッチャーStarwatcherのブースにいました。デイヴは才能あふれるイギリス人アーティストで、私の親友だったんです。突然、メビウスとアレハンドロがその場にやってきました。ただ、ブースはとても小さかったので、メビウスがデイヴのポートフォリオに目を通しているあいだ、アレハンドロは少し離れたところに立っていました。アレハンドロが退屈し始めているのがわかりました。そこで、彼に近づき、話しかけてみました。「アレハンドロ・ホドロフスキーさんですか?」彼は驚いた様子で、私を見つめ、言いました。「私を知っているのかい? ここにいる人たちは誰も私のことを知らないようでね……」。「知ってますよ。あなたの本を持っているんです」。どの本かと聞かれたので、『パニックの寓話』だと答えました。アレハンドロは微笑んで答えました。「それはまたずいぶん古い本だな!」数分間彼と話していたと思います。私は彼にどれだけ私が『アンカル』を好きか語りました。それから、メビウスが彼のところにやってきて、一緒にデイヴの絵を見てみろよと言いました。デイヴの絵を見終えると、彼らは私にも絵を見せるように言いました。その時、彼らに何か気の利いたものを見せることができたか覚えていません。おそらく私が初期に描いていたアメリカの"大衆向け"コミックのページや大しておもしろくもないクロッキーを見せたのでしょう。
3度目の出会いは、2000年、ロサンゼルスにあるユマノイドの本社でした。社長のファブリス・ギーガーがお互いを公式的に紹介してくれました。私たちは長いあいだ話し合い、友人になりました。アレハンドロはその時、『メタル・ユルラン』用のある物語の作画を私にやらせようと考えました。1カ月後、私は「金の涙Les Larmes d'or」という、ややサディスティックなシナリオを受け取りました。おそらくこの仕事が気に入ったのでしょう。それからしばらくして、アレハンドロから電話がありました。もっと大きな仕事を一緒にやらないかというのです。例えば、『アンカル』のような……。ただ、まずはメビウスに相談してみるとのことでした。「実は今日、彼と会うんだ。明日また電話するよ」彼は言いました。翌日、電話が鳴りました。アレハンドロでした。メビウスに「金の涙」を見せ、彼の同意をとりつけたというのです。「彼なら『アンカル』を任せてもいいよ」と。アレハンドロは大喜びしていました。こうして、私たちはすぐにこのプロジェクトにとりかかったのです。

L:うれしかったですよ! キャラクターはよく知っていますし、初めて『闇のアンカル』を読んでから、たえず頭の中にあった作品です。何しろメビウスやジャニエトフといったすばらしいアーティストが描いた作品の続きを描くことができるんですからね!

4.グラフィック的にどのようなアプローチをなさいましたか?

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L:まず最初にキャラクターや乗物を頭の中で考えました。それからそれらを鉛筆で紙の上に描きます。ペン入れは日本製のフェルトペンを使いますが、その後の作業はすべてパソコンで行います。