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『ミラン・K』メイキング:背景の難しさ

2015年4月18日土曜日

作画担当のコランタンが語るシリーズ制作秘話。『ミラン・K』はこうして作られた!

「一番たいへんだったのは、現代の世界を描くということだった。

Espaceur

さすがに物語世界のすべてを現地取材するというわけにもいかず、写真資料を用いた。ロサンゼルスについては、ユマノイドの現地スタッフがいるから、彼に写真資料を送ってもらえた。物語に描かれているものは、すべて実在している。ゴミ箱1つ取ってみても、ロサンゼルスにあるものと同じなんだ!

Espaceur

例えば、ある地域一帯を描くときには、さまざまな建物の資料を集め、その地域を描き出した。武器や乗物についてもかなりの資料を集めたよ……。
他には、通りや車とか。描くのはたいへんだった。パン屋の内装を描いているときなんかはちっとも楽しくなかったな。木とか、もっと特殊な背景を描くほうがずっといい。例えば、地下とか。違った雰囲気のものをね。ガラス張りの建物も描いていてあまり楽しくなかった。だから、第2章のニューヨークはたいへんだったな。古い地域なんかは除いてね。僕は、古ぼけた雰囲気とか、汚れた感じが好きなんだ。時間の問題じゃない。絵に時間をかけるのは苦にならない。でも、どうせなら楽しいほうがいい。だって、1日中原稿とにらめっこだからね! 誰だって車の細部みたいなものを描きたくはないんじゃないかな。

Espaceur

とにかくうんざりするような正確さが求められる仕事だよ。交通標識がどれくらいの高さにあるかなんてのは、誰だって知ってることだけど、それが10㎝高くなっただけで、もう台なしなんだ。すぐにバレてしまう。もし描いている作品が西部劇なら、家の高さを2メートル高くしようが、低くしようが、読者にはわかりはしない。『ミラン・K』のような作品では、詩的なことなんか求められていない。だからたいへんなんだ。たぶん僕が完璧主義者だってのもあるかもしれないね。」